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カタツムリの寄生虫とは?人間にも寄生する?死亡例は?

カタツムリは、童謡にもありますし、子供の頃から身近な存在ですよね。動きもゆっくりで可愛い生き物ですよね。ところがこのカタツムリには、寄生虫がいるのを皆様はご存知でしょうか。

きっと知らなかったという方も多いことでしょう。それでは今回はカタツムリの寄生虫について、人間にも寄生するのか、また、死亡例もお伝えいたします。

エスカルゴが大好きな方は、これからはちょっと食べるのを考えてしまうかもしれませんね…。




カタツムリの寄生虫とは?

カタツムリの寄生虫でよく知られているのは「ロイコクロリディウム」というものです。このロイコクロリディウムはヨーロッパやアメリカによく生息しています。この寄生虫は、日本には渡り鳥によって移動してきたと言われています。

さて、このロイコクロリディウムは、カタツムリとカタツムリを餌とする鳥の間を行き来しています。まず、ロイコクロリディウムの卵が鳥のフンに含まれていて、カタツムリがそのフンを食べます。

するとロイコクロリディウムはカタツムリの体内で孵化し脱皮をして成長します。成長したロイコクロリディウムは、カタツムリの触覚に移動します。カタツムリはロイコクロリディウムが動くことで触覚を動かします。

その動きが芋虫に見えるため、そのカタツムリを今度は鳥が食べてしまいます。鳥に中に入ったロイコクロリディウムは、鳥の腸管内で卵を産み付け、そのフンをカタツムリが食べて…を繰り返します。

他にも「広東住血線虫」という寄生虫もあります。この寄生虫はドブネズミに寄生しており、カタツムリとの間を行き来しています。

カタツムリの寄生虫は人間にも寄生するのか?

カタツムリの寄生虫は、鳥やドブネズミを介してなかなか賢く寄生しています。しかし、気になるのは、この寄生虫が人間にも寄生するのかということですよね。結論を申し上げると、カタツムリの寄生虫は人間にも寄生します。

ロイコクロリディウムに寄生されたカタツムリを食べてしまったらとても危険と言えるでしょう。ただし、エスカルゴなどは食用を目的に作られたカタツムリなのでまずは大丈夫です。

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しかし、野生のカタツムリを食べることはないとは思いますが、とても危険ですので絶対に食べないようにしましょう。万が一、人間が寄生虫に寄生されたら、症状として好酸球性髄膜炎を起こす可能性があります。

広東住血線虫でしたら、人間の脳までたどり着きます。そこで寄生虫は死んでしまいますが、寄生虫を異物とみなして人の免疫細胞が普段よりも過剰に働きます。そして、髄膜炎や、激しい頭痛、嘔吐やめまい、手足のしびれなどの症状が表れます。




カタツムリの寄生虫で死亡例はあるの?

このようにカタツムリの寄生虫に人間が寄生されると、様々な症状が出てきます。寄生されると、必ず亡くなるわけではありませんが、残念ながら2000年には沖縄で女の子が亡くなっています。

また、ハワイではスムージーを飲んだ女性に寄生虫が体内に入ったことが報告されています。しかしながら、なぜスムージーで寄生虫が…と思いますよね。

この女性への寄生は、新鮮な野菜の上に、カタツムリが這い、その後に粘液がついていて、そこに寄生虫が付いたものが、女性の体の中に入ったと考えられています。この女性は幸いなことに、無事に回復されました。

このことからも、カタツムリを食べることにも気をつけないといけませんが、生野菜を食べる時には良く洗うようにしないといけませんね。また公園などで、カタツムリを手に乗せたりするお子様もおられることでしょう。

できるだけ触らない方が良いとお子様にも注意されたほうが良いかもしれません。しかしながら、カタツムリに触れた場合などは、しっかりと手を洗うようにしてくださいね。

まとめ

カタツムリの寄生虫には「ロイコクロリディウム」と「広東住血線虫」がいます。中でもロイコクロリディウムが一般的ですが、カタツムリとカタツムリを餌とする鳥の間を行き来しています。

カタツムリの寄生虫の「ロイコクロリディウム」は人間にも寄生します。

カタツムリの寄生虫が人間に寄生して2000年に沖縄で死亡例が報告されています。

見た目はとてもかわいいカタツムリですが、寄生虫には充分に気を付けたいものです。




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