皆様は普段、本をよく読まれますか。たくさん本を読む方も、あまり読まれない方もいらっしゃることでしょう。しかし、どなたも大切な本を何冊かはお持ちなのではありませんか。
その大切な本を、皆様はどのように保管されていらっしゃいますか。さて今回は、その大切な本を湿気で曲がるのを治す方法、曲がらない保存方法と対策を、ご紹介することにいたします。どうぞ参考になさってくださいね。
湿気で本が曲がるのを直す方法は?
皆様も、本にとって良くないことと言えば、湿気というのはご存知のことでしょう。梅雨の季節や、湿気の高い日などは要注意ですよね。また、うっかりと飲み物をこぼしたり、学生さんなら雨でかばんの中の教科書を濡らしてしまったり、という経験をお持ちの方も多いはず。
濡れてしまったことで、本が曲がってしまったらどうしようかと思われることでしょう。そんな時にぜひ、試していただきたいのは次の方法です。それでは、国立国会図書館がおすすめしている方法をご紹介しましょう。
まずは濡れている部分をタオルで押さえるようにして水分を取ります。濡れているページに、吸水紙としてコピー用紙やキッチンペーパーなどを挟み込み、本を立てた状態にしてください。
本の前に扇風機をおいて本が倒れない強さにして乾かします。吸水紙を挟むのは面倒ですが、何度が取り換えましょう。半乾きになったら吸水紙を抜きとり、本を板と板の間に挟んで重しになるものを上に置きます。
この時、板と本の間には張り付きを防ぐための白い紙を敷いてくださいね。1日1回は、ページが張り付いていないか、パラパラとめくってチェックをしましょう。重しはそのままにして、何日か様子を見てくださいね。
本の濡れ具合の違いにもよりますが、これで本の変形や波打った感じを直すことができますよ。
湿気で本が曲がらない保存方法は?
大切な本が、湿気によって波打ったり変形したりすると本当に悲しくなりますよね。そのようなことがないようにするには、普段からの正しい保存の仕方が大切です。
本は室温が16~22℃、湿度は40~60%の環境で保存することが望ましいと言われています。まず本は、横に寝かした状態で保存することはやめましょう。本は立てた状態で保存するのが一番良い収納方法です。
そして、本は本棚に置くのが保存には一番良い場所になりますが、ぎちぎちに入れたり、スカスカに入れたりするのは本にとっては良くありません。
また、湿気の多い部屋に保管するのも避けておきましょう。例えば、洗濯ものをよく干す部屋は、当然湿気は高くなります。窓のそばに本を置くのも、冬ならば結露で湿気が多くなるので要注意です。
また、段ボールに入れっぱなしも本にとっては良くありません。大切な本は立てた状態で保存をして、できるだけ湿気から守るようにしましょう。
湿気で本が曲がらない対策は?
さて、本はどうしても劣化してしまうものですよね。よく読む本も、あまり読まない本も劣化する前に、あらかじめ保護しておくことが大切です。
本は湿気もよくありませんが、日焼けやほこりにも注意した方が良いでしょう。簡単に本を保護するならば、ブックカバーをつけることをおすすめいたします。
もっときっちりと保護するならば、図書館の本のようにコートフィルムを本に貼っておくのも良いですね。先ほどもご紹介した通り、湿気の少ない部屋の本棚が収納には理想的です。
また、本をプラスチックケースに立てて入れて、乾燥剤などを一緒に入れておくとほこりもかからず湿気対策になりますよ。このように、最初から本を保護していると、劣化を防ぎ、また湿気対策にもなります。
まとめ
湿気で曲がってしまった本を直す方法
- 濡れている部分をタオルで押さえるようにして水分を取る
- コピー用紙やキッチンペーパーなどを挟み込み、本を立てる
- 本の前に扇風機をおいて乾かす
- 半乾きになったら吸水紙を抜きとり、本を板と板の間に挟んで重しを上に置く
- 1日1回、パラパラとめくってチェック
- 重しを置いた状態で何日か様子を見る
湿気で本が曲がらない保存方法
- 室温が16~22℃、湿度は40~60%の環境で保存する
- 本を立てた状態で本棚に置く
湿気で本が曲がらない対策
- ブックカバーをつける
- コートフィルムを本に貼っておく
- プラスチックケースに立てて入れて、乾燥剤などを一緒に入れておく
皆様も大切なご自分の本を、ご紹介したように保存して大切にしてくださいね。
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