カタツムリとナメクジはとても似ている生き物ですよね。皆様もそのように思われていることでしょう。子供さんだったら、同じ生き物と思っているかもしれませんね。
しかし、大人の皆様ならば、カタツムリとナメクジは、違う生き物というのはもちろんご存知ですよね。とは言っても、どのように違うのかはあまりご存知ないのではありませんか。
さて、今回は、カタツムリとナメクジの違いや何科の生物なのか、また、カタツムリはナメクジが進化したものなのかについてご紹介することにいたします。
カタツムリとナメクジの違いは?
子供の時に公園などでカタツムリを見かけると、可愛いなとじっと見入ってしまった経験は、皆様にもあるのではありませんか。殻を背負ってゆっくり動くカタツムリを、手のひらに乗せてみたり、ということもたくさんの方がされたことでしょう。
しかし、カタツムリと違ってナメクジを見つけると、ビックリすることの方が多いですよね。このナメクジが、無農薬などの新鮮な野菜の中にいたりしたら、本当に驚いてしまいます。
ところで、この二つの一番の違いと言えば、やはり殻があるかないかの違いと言えます。殻があるのがカタツムリで、ないのがナメクジです。また、カタツムリの殻を取れば、ナメクジになると思っている方もいらっしゃることでしょう。
しかしながら、カタツムリは殻を取ったら死んでしまいます。この殻は、体から出た石灰分で出来ているので、カタツムリの体の一部なのですよ。
つまり、アサリやハマグリと同じで、殻をこじ開けて身を取り出すとカタツムリは死んでしまいます。というわけで、カタツムリはヤドカリのように殻を背負っているわけではありません。
カタツムリとナメクジは何科の生物?
それでは次に、カタツムリとナメクジが何科に属するのかお知らせすることにしましょう。まずカタツムリですが、代表的なものとしてオナジマイマイ科やニッポンマイマイ科が一般的と言われています。
そして、ナメクジはナメクジ科や、コウラナメクジ科などに属します。
このように科目が違うので、カタツムリとナメクジはやはり同じ生き物ではないことがわかりますね。しかし、カタツムリとナメクジはどちらも、軟体動物門・腹足網・有肺目と言われています。
腹足網とは、腹の筋肉が発達した足で這いまわることができる生物です。また、有肺目とは、肺で呼吸ができることを言います。同じ生き物ではありませんが、このような部分は似ていると言えるでしょう。
カタツムリはナメクジが進化したものですか?
カタツムリとナメクジは、別の科目に属する生き物であることはわかりましたね。しかしながら、どちらも軟体動物であり腹足網・有肺目という共通点があります。
他にもカタツムリとナメクジは、暑さや寒さ、そして乾燥に弱いという共通点があります。また、どちらも寿命は1~3年ほどと言われています。
もともとカタツムリとナメクジは同じ巻貝の仲間で、ナメクジも以前は殻を持っていたと言われています。ナメクジは進化をする過程で、殻を持ち続けることをやめ、殻を退化させたというわけです。
つまり、ナメクジが進化したものがカタツムリではなくて、ナメクジが進化途中で殻を退化させたというわけです。実際、現在でもナメクジの種類の中には、透明の小さな殻を持った種類のナメクジもいます。
このような種類は、ナメクジが殻を持っていた名残と言えますね。カタツムリより、ナメクジの方が進化していたということには、なんだか驚いてしまいますよね。
まとめ
カタツムリとナメクジの違いは殻です。カタツムリには殻があり、ナメクジは殻がありません。しかもカタツムリは殻をとってしまうと死んでしまいます。カタツムリの殻は体の一部なのです。
カタツムリはオナジマイマイ科やニッポンマイマイ科に、ナメクジはナメクジ科や、コウラナメクジ科などに属します。
カタツムリはナメクジが進化したものではなく、ナメクジが進化途中で殻を退化させたということです。
今回は、普段はあまり意識していない、カタツムリとナメクジをご紹介しました。ふたつの生き物の違いなどがおわかりいただけたことでしょう。
カタツムリに興味を持っているお子様にも、ぜひ違いを教えてあげてくださいね。
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