子供の健やかな成長を願う端午の節句。端午の節句といえば菖蒲が付き物ですよね。しかし、なぜ端午の節句に菖蒲が使われるようになったのか知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は端午の節句に菖蒲が使われるようになった由来や菖蒲の飾り方、菖蒲湯のなぜ?に迫ります。
端午の節句に菖蒲が使われるようになった由来
端午の節句というとこいのぼりや兜といったアイテムを思い浮かべる方が多いのではないのでしょうか。しかし、この端午の節句を象徴するものとして他にも菖蒲(しょうぶ)というものがあります。
菖蒲と聞いてお花を思い浮かべる方のほうが多くおられるのかもしれませんが、実は2種類の菖蒲が存在します。紫のお花の菖蒲は花しょうぶと言われ、きれいなお花を咲かせるのが特徴です。
この花しょうぶが端午の節句の定番とされるようになった由来は、菖蒲の葉が刀のような形であることと、菖蒲という名前が「勝負」とかけられることから、男の子の強さの象徴として飾られるようになりました。
もう一つの種類は葉菖蒲と言われる種類で、こちらもお花は咲くのですが、茶色っぽい色で観賞として飾るには少し華がないような見た目となっています。
しかしこちらの菖蒲の最大の特徴は香りにあります。強い香りのする葉は、古くから病気や邪気を追い払うことができるとされ、子供たちの健やかな成長を願って軒下につるしたり、女の子でもかんざしに使っていたりしたようです。
こうした経緯から男の子が強く健やかに成長していけるようにと願いを込め、端午の節句には菖蒲が不可欠となっていったのです。
端午の節句の菖蒲の飾り方
こうして、端午の節句にはなくてはならない存在になった菖蒲ですが、お花を飾るのに決まった飾り方というような方法はありません。
生け花が得意であったり、たしなんでおられる方は、いろいろなアレンジやいけ方を紹介されていたりしますが、お花を花瓶に生けるだけでも十分です。中には、お花だけをお皿に浮かべたりする方法などもあるようで、お好みに合わせて、といった感じのようですね。
この花菖蒲は、お花を咲かせている期間はとても短いのですが、実は二番花と言って、一度花が咲いた後にもう一度花を咲かせることがあります。お花のがくという部分につぼみがもう一つ隠れているのでうまく育てれば二回お花を楽しむことができます。
特にお世話のコツというのもなく、最初のお花が枯れてしまった後でも、しばらく水替えなどを行っていると咲いてくるそうです。二度楽しめるというのはなんだかわくわくしますね。うまく咲くかどうか楽しみになりそうです。
お花のお世話が苦手な人は掛け軸などの商品も!
きれいなお花は飾りたいと思うけれど、お花を飾れる環境になかったり、生花を育てるのに不安があったりするという方は花菖蒲の絵が描かれた掛け軸もあります。
兜やこいのぼりなどと合わせて飾ることができるので、そういった商品も参考にしてみるのもいいかもしれません。
端午の節句の菖蒲湯のなぜ?
菖蒲湯で使う種類は葉菖蒲と言います。ここで気を付けることは、花しょうぶと葉菖蒲は別物ということです。花が枯れたあとの菖蒲の葉っぱではありませんので注意が必要です。葉からは独特の香りがしますのでしっかり確認しましょう。
これをお風呂に入れて入浴すると、精油成分が溶け出し、血行が良くなったり保温の効果があったりします。他にも鎮静作用があるので肩こりや神経痛にも効果があるとか。ただの葉っぱと思いきや、とても魅力的な効果がたくさんありますね。
さらにこの菖蒲の香りが邪気を払うとされ厄除けの意味もあるようです。これはぜひとも入っておきたいお風呂ですね。
菖蒲は頭に巻くと学力アップ?
これまで菖蒲湯のいろいろな効果について紹介してきましたが、なんと学力アップの効果があるという情報もあります。これは実際の効果というよりは、頭がよくなるようにという願いを込めて頭に巻くという言い伝えがあるようですね。
他にはおなかに巻いておなかを丈夫にするというような方法もあるようです。初節句の赤ちゃんとのスキンシップにもいいかもしれません。菖蒲による効果はもちろんですが、赤ちゃんの初めての思い出に、かわいい写真が撮れるといいですね。
まとめ
端午の節句に菖蒲が使われるようになった由来や飾り方、菖蒲湯のなぜについてご紹介しました。いかがでしたか。
菖蒲が端午の節句に使われるようになった由来には厄除けと菖蒲の葉が刀に似ていることから男の子の象徴と考えられたからなんですね。
端午の節句には菖蒲の花を飾って子供の成長をお祝いしてあげたいですね。
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