毎年、1年が終わる頃に冬至がやってきますね。皆様は冬至と言えば、何を思い浮かべますか。やはり冬至にはかぼちゃですよね。そしてもうひとつかぼちゃと同じくらい冬至に忘れてはならないものがありますよ。
その忘れてはならないものと言えば「ゆず」です。皆様も冬至には、このゆずをお風呂に入れて入浴されるのではありませんか。しかし、なぜ冬至にはゆずをお風呂に入れるのでしょうか。
それでは、今回は冬至のお風呂に入れるゆずについて、ゆずを入れる理由や輪切りと丸ごとはどちらが良いのか?また、お風呂に使った後のゆずの利用法を見ていきましょう。
冬至のお風呂にゆずを入れる理由は?
冬至は1年の内でも一番日照時間が短い日です。そんな寒い冬至の日に、ゆずを入れてお風呂に入れば、体の芯まで温まりますね。元々ゆずには「融通がきく」という意味につながり、そして冬至には「湯治」という言いかえがありました。
つまり「融通が効く湯治」は「ゆずが効く冬至」に語呂合わせされたようです。このふたつの語呂合わせで冬至にはゆず風呂に入るという風にも言われています。
ゆずの香りの強いことや、その香りがとても良いことは皆様もご存知のことでしょう。強い香りは邪気を払いのけるとも言われています。また、ゆずにはビタミンCやクエン酸の栄養素が入っています。
食べると健康に良いですし、お風呂に入れれば美肌にもなりますよ。また、リラックス効果もありますので、お風呂に入れるのにはピッタリですね。
また、このゆず風呂が流行し始めたのは、江戸時代の頃からです。ずいぶん昔からゆず風呂は行われ、多くの方々がそのゆずの香りに癒されてきたことでしょう。
冬至のお風呂のゆずは輪切りが良い?丸ごと?
さて、冬至にゆず風呂に入る意味がおわかりいただけたことでしょう。そのゆず風呂ですが、皆様はどのようにゆずを入れられますか。やはり、そのまま入れられる方が多いかもしれません。
ゆずは、そのまま丸ごと入れられるのはもちろん、輪切りにして入れられても、どちらでも大丈夫です。そのまま入れられる場合は、ひとつだけではなくいくつか入れると香りがとても良くなりますよ。
また、ゆずを輪切りにするならば、丸ごと入れるよりも香りが良く、ゆずの成分もお風呂に出てきます。ただ、お風呂に入れることで、種や実が出て崩れてくるので、ネットなどに入れておくことをおすすめします。
また、ゆずをそのままと輪切りにしたものとを、どちらのタイプも同時にお風呂に浮かべるのも良いですね。ただし、お肌がデリケートな方は、刺激を感じるかもしれません。ゆずをお風呂の中でしぼったり、ゆずの輪切りがお肌に直接触れないようにした方が良いでしょう。
冬至のお風呂で使ったゆずの利用法は?
冬至にゆず風呂をたっぷり楽しんだ後は、そのゆずをその後どうしたら良いものでしょうか。すぐに捨ててしまうのは、なんだかもったいないような気がしますね。といってもお風呂で使用したゆずは、さすがに食用にはできませんね。
しかし、ゆずの皮にはまだまだ利用法がありますよ。その利用法とは、お風呂の掃除に使うことです。ゆずの皮の部分をむいたら、蛇口や床などをこすってみてください。
食用にはできないと言っても、お風呂に入れる前に、あらかじめ少ししぼったり、皮を薄くむいたりして、料理に使うのも良いですね。そして、残りのゆずをお風呂に入れるのも良いでしょう。
他にも、翌日などでしたら芳香剤として使えますよ。洗面台に置いておいたら、ゆずの良い香りがすることでしょう。そして、ゆず風呂の後のお湯も、洗濯に使うことができます。ただし、すすぎは水で行ってくださいね。ゆず風呂をした後は、このようにゆずにもうひと働きしてもらいましょう。
まとめ
冬至の日のお風呂にゆずを使う理由は、「融通が効く湯治」は「ゆずが効く冬至」に語呂合わせされたようです。
冬至のお風呂に入れるゆずは輪切りでも、丸ごとでも大丈夫です。ただし、輪切りにしてお風呂に入れる時はネットなどに入れてからからがよいでしょう。
冬至のお風呂に使ったゆずの利用法は、お風呂のお掃除や芳香剤として利用できます。食用に使いたい時は、お風呂に入れる前に絞って果汁を利用すると良いでしょう。
今年の冬至の日には、ぜひご家族でゆず風呂をお楽しみくださいね。
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