人間の一生には厄年と呼ばれる期間があります。これは女性と男性で年齢が違っていて、それぞれ災いに合いやすい年齢とされています。この期間にそうした災いをふり払って穏やかに過ごせるよう祈祷を行うことを厄払いといいます。
他にも厄除けのお守りを買い、肌身離さず持ち歩くという方法をとる方もいます。大阪には石切神社という腫れ物を治してくれることで有名な神社がありますが、こうした厄払いも行ってくれます。
実際に石切神社で厄払いをしたいと思ったときの申し込み方法や、作法、当日厄払いを行うときに適した服装などについて紹介したいと思います。
石切神社で厄払いの申し込み方法
石切神社で厄払いをする場合は特に事前予約も必要ないので、そのまま現地に向かうことになります。お参りの際に気を付けなくてはいけないことは、石切り神社は本社と上之社の2社制ということです。
石切神社が建立された経緯では上之社が本殿だったのですが、今は本殿が本社のほうに移されたので、本社のほうがメインのお参り所となっています。
厄払いの祈祷を申し込む際もこちらの本社のほうに行くようにしましょう。厄払いの申し込み場所は正面の鳥居を入り、本殿の右手の道を進んだ先にあります。
祈祷の料金は?
石切神社には御加持、御祈祷の2種類があります。御加持にはお下がりと呼ばれるお札やお守りのセットがついていません。また、御祈祷もありません。
順序的には、御加持を行ってから御祈祷を行いますので、御加持のみにするか、御祈祷まですべて行ってもらうかの違いになります。
各料金は以下の通りです。
御加持 1000円
御祈祷 3500円
5500円
10500円
御祈祷の料金の違いは、最後に頂けるおさがりの中身が違うだけで、祈祷の内容に差があるわけではありません。安いランクだから、神様が手抜きで厄払いというわけではありませんのでご安心ください。
祈祷料は、あくまでも気持ちです。金額が高いからたくさん厄除け効果があるというわけではありませんので誤解しないようにしましょう。
石切神社で厄払いをする時の作法
石切神社の拝礼の作法は「二拝二拍手一拝」です。しかしまずは、手水を行わなくてはいけません。手水とは神様に願いを聞いていただく前に自らの身を清めるという意味があります。
神社に入るとまずは手水を行いましょう。
手水の方法ってとりあえず手を洗えばいいと思っている方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。手水は身を清める儀式、きちんと手順を踏みましょう。
手水の作法とは
①右手でひしゃくをとります。
②溜まっている水を汲み、左手にかけます。
③ひしゃくを左手に持ち替えて、次に右手を洗います。
④ふたたび、ひしゃくを右手に持ち替え、左の手のひらに水を受けます。
⑤受けた水で口をすすぎます
⑥左手に水をかけ洗います
⑦残った水はひしゃくを縦にして柄のところが洗えるように流し、元のあったところに立てかけます。
口をゆすぐ際にひしゃくをコップ代わりに使っていた方いませんか?
正しくは上記のような方法になります。
これは石切神社に限ったことではないので、この際しっかりマスターしましょう。
礼拝の作法「二拝二拍手一拝」とは
石切神社の礼拝の作法、二拝二拍手一拝についての手順をお伝えします。
①神前に進み、姿勢を正します。
②背中を伸ばし、二回お辞儀をします。
③胸の高さで両手を合わせ、右手を少し下げます。
④肩幅に両手を開き、二回手をたたきます。たたいた後は指先を揃えます。
⑤最後に一回お辞儀をします。
この二回手をたたいた後に願い事を心の中でつぶやくという方結構いますよね。
私もここぞとばかりに欲深くいろいろお願いしてしまうのですが、必ず言わなくてはいけないというものでもありません。
この作法をしっかりやっていれば後は参拝する方の心の持ち方次第ということです。
私のようにひたすら願いをお伝えするもよし、しっかり形どおり二拝二拍手一礼をすればよしという考えもありなのです。
石切神社で厄払いをする時の服装
石切神社で厄払いをするときの服装については、特に決まりはありません。必ずフォーマルな恰好でなくてはならないということもありません。ですがだからと言ってジャージでいいのかというと違いますよね。
これから神前で御祈祷をしていただくという心構えにふさわしい服装をしましょう。
男性の場合、夏場だと襟付きのシャツ、気候に合わせてジャケットがあればいいかと思います。女性の場合は、過度な露出のあるものや派手すぎる色柄ものの服でなければ、パンツでもスカートでも問題ないでしょう。
しかし、本殿での移動には階段もあり、土足で入ることができませんので、靴も含め脱ぎ履きしやすいものを選びましょう。
まとめ
石切神社での厄除けの申し込みは、本殿から右側に入った先の受付所で当日受付をしましょう。
御祈祷料は3段階ありますが、お心持の金額を選べばよく、金額の差による祈祷内容の差はありません。
参拝の方法は二拝二拍手一拝となっていますが、まずは手水でしっかり身を清めてから、参拝に臨みましょう。
特に服装の決まりはありませんが、神前に上がることを意識し、神様に失礼のない服装を選ぶようにしましょう。
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