中秋の名月の真ん丸お月様ですが、子供と眺めている時こんな事を聞かれたことはございませんか?
「真ん丸なお月様は、どうして半分になったり細くなったりするの?」
知っているつもりでも、子供に分かるように説明するのは難しいですよね。今回は、そんな月の満ち欠けの原因、又は周期などをわかりやすく解説いたします。月の満ち欠けの周期がよくわかるカレンダーもあるのでご紹介します。
月の満ち欠けの原因
昔から月は人々の生活と密接なつながりを持ち、満月の夜は夜道を照らす事もあり、また源氏物語などで詠まれる歌の中や童謡にも登場することが多く子供たちにも親しまれている存在ですよね。
現在ではその月の正体を知る事は出来ますが、昔の人は、真ん丸な月が大きくなったり小さくなるなどの満ち欠けがあったり、太陽と月が交互に現れたりする事を不思議に思ったのではないでしょうか。
特に、時間によって満ち欠けがあることに気付いた人は、月が生き物のようにも感じたのではないかと思うと滑稽ですが、何故そのような事が起こるのでしょう。
実は、月は地球の周りを回っており、それによって地球と月と太陽の位置関係が変化しています。つまり、月は地球の周りを回りながら太陽の光を受けて輝き、照らされて輝く部分や影になる部分を地球にうつし出しているため、地球からみると月の形が変化しているように見えるのです。
これが月の満ち欠けの原因であり、場所的に違って見えるのも月が地球の周りを回っているからなのです。その為、満月、半月、三日月などの月の形が夜空に現れると言う事になります。
月の満ち欠けの周期は?
大昔の人が日にちなどを知る手掛かりとしたのは、月の満ち欠けがきっかけになったと言われているほど人々にとって月の周期が重要だったことが分かります。その満ち欠けは、新月(朔)から三日月、上弦(半月)となり満月(望)を迎えます。
そしてこの月の満ち欠けの周期は29.5日とされており、その周期を「朔望月」と呼び、後の太陽暦(旧暦)の1ヵ月の基本にもなっています。
朔(はじめ)の新月は、太陽→月→地球の順に並び、月と太陽が同じ方向にいて地球の自転に合わせて昇って沈むため、地球からは月を見る事はできません。
また、満月は、太陽→地球→月の順番に並び、太陽の反対側に月がくる為、太陽が沈むと東の地平線に月が昇ってくる事になります。
そしてこれを繰り返す事になりますが実際は月だけでなく地球も動いている為、周期には多少のズレが生じることになり、日食や月食などが見られたりするのはこの地球の自転と月の公転のズレによるものと言われています。
日中は太陽が地球を明るく照らし、夜は月が程よい明るさで照らしてくれる事は、月と太陽と地球の相対関係が上手くできていると言えますし、昔の人が既にこの満ち欠けの周期を使って日にちを数えていたと言う事には驚いてしまいますね。
月の満ち欠けが分かるカレンダー
現代の人々が生活をする為には暦(カレンダー)は必需品であり、月の朔望月〔周期〕が太陽暦(旧暦)の1ヵ月の基本にもなっている事から、昔の人々は日にちを月の満ち欠けの周期で判断し、穀物の種を蒔くことや刈り取る時期もこれで判断していたと言います。
新月などは、肉眼で見る事が出来ない事から、それを見られた場合は願い事が叶うと言う言い伝えもあり、月に対して神秘的な物を感じて現代でもこの月の満ち欠けに興味を持つ人は多いようです。
半月は、成長する時期とみて穀物の種を蒔いたり、羊の毛を刈ると言うような月と考え、満月はすべてに満ちると言う事から、刈り取りの時期と言うようにあてていたようです。
また、月の満ち欠けは潮の満ち引きとも関係があり、月の公転と地球の自転が繰り返される事で潮の満ち引きにも影響するため、海で仕事をする人にとって月の満ち欠けが分かるカレンダーは無くてはならない物です。
その為、月の満ち欠けがわかるカレンダーは存在しており、年末になると記入されているカレンダーなどを配る企業もありますし、ネットでも簡単に購入することはできます。
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子供さんと一緒にカレンダーを見ながら、夜空を見上げ今夜のお月様について語るのも良いのではないでしょうか。
まとめ
月の満ち欠けの原因や周期、さらにカレンダーをご紹介しました。いかがでしたか。
夜空に輝く月はいつ見ても神秘的ですよね。月の満ち欠けには壮大な地球と月と太陽の動きや歴史が隠されています。満月の夜は月に思いをはせながら自分の存在について考えてみるのも良いですね。
以上、月の満ち欠けについてでした。
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