陸渡御の一行が大川に到着すると、いよいよ船渡御の始まりです。そしてたくさんの方が楽しみにしている花火も打ち上げられますよ。
大阪天満宮の天神祭の2日目行われる船渡御とは?船渡御のコースやどこで見ると良いのかをお伝えしていきます。
大阪天満宮の天神祭の船渡御とは?
船渡御の始まりは天暦5年(951年)にさかのぼります。大阪天満宮の社浜から、大川に神鉾を流し、流れ着いた場所を祭場としました。その祭場で禊払いを行ったことが、鉾流神事(ほこながしんじ)の元と言われています。
崇敬者が船を出して奉迎したのが天神祭りの始まりであり、また船渡御はそれ以降、大規模になり今に至っています。つまり船渡御は1000年もの歴史がある神事であり、このことからも天神祭が古くからあるのがわかりますね。
さて、陸渡御の一行が船渡御の乗り場に到着すると、船渡御の始まりです。陸渡御の先頭の催太鼓から乗船が始まります。
船には御神体を乗せた御鳳輦奉安船、催太鼓など神に仕える講社の供奉船、神をお迎えする人形を飾った歓迎船、協賛団体や市民船などからなります。他にも、お祭りを盛り上げるどんどこ船や落語船などがあります。
そして船同士が行き交う際には、「打ちまーしょ」パンパン、「もひとつせー」パンパン、「祝(いお)て三度」パパンパンという掛け声と手打ちの「大阪締め」が行われます。しかし、御神体を乗せた御鳳輦奉安船が通る時には大阪締めは行いません。
そして、御鳳輦奉安船を見下ろすことがないように、御鳳輦奉安船が通過する橋の上は人が行き交うことはできないようになっています。
このようなところが、お祭りでありながら、神事であるということがよくわかりますね。
大阪天満宮の天神祭の船渡御のコースは?
船渡御は大川の上流側である飛翔橋付近と、下流側の天神橋付近の二手に分かれて始まります。
祭祀関係の第一船は下流の天神橋付近から上流に進み、飛翔橋でUターンして天神橋に戻ります。協賛関係の第二船は逆の動きで、上流の飛翔橋付近から下流に向かって進み、天神橋でUターンして飛翔橋に戻ります。
この大川には約100隻の船が繰り出され、賑やかで、そして幻想的な風景となります。そして、7時半からいよいよ奉納花火が始まります。花火は約4000発が打ち上げられる予定です。
オープニングには、菅原道真公に因んで、梅鉢形の「紅梅」というオリジナルの花火が打ち上げられるので必見ですよ。また、文字仕掛け花火など、楽しい花火もあります。
大阪天満宮の天神祭の船渡御はどこで見ると良い?
船渡御や花火を見物するには大川にかかっている橋が人気です。花火はやはり打ち上げ場所に近い「源八橋」が一番の人気です。他にも「桜宮橋」や、「川崎橋」も人気ですがやはり混雑はします。
また、「大阪アメニティパーク」の円形広場も人気ですよ。と言うのも、この向かい側で花火が打ち上げられるので、午前中から場所取りする方も、たくさんいらっしゃいます。
桜之宮公園はたくさんの屋台も出ているのでお祭りを満喫できますね。
また、近くの帝国ホテルでは、おひとり様20,000円でフランス料理を召し上がった後に、特別席で花火と船渡御を見ることが出来ます。
また、同じく有料ではありますが、船に乗って船渡御見物をすることもできますよ。すぐそばで船渡御を見ることができ、また花火も思う存分楽しむことができます。
船の料金は一律ではなく、お一人様20,000円~35,000円になります。安い値段ではありませんが、間違いなく天神祭を満喫できることでしょう。この料金の中には、乗船料、お弁当、お飲み物、また半纏や祝箸などがついていますよ。
すぐそばで見たい方は、ぜひ船に乗って天神祭見物を満喫してくださいね。
まとめ
大阪天満宮の天神祭の船渡御とは、社浜から大川に神鉾を流し 流れ着いた場所を祭場とし、その場所で禊払いを行いました。そして、崇敬者が船を出して奉迎したのが始まりで、1000年もの歴史がある神事です。
大阪天満宮の天神祭の船渡御のコース
- 祭祀関係の第一船は下流の天神橋付近から上流に進み、飛翔橋でUターンして天神橋まで
- 協賛関係の第二船は逆の動きで、上流の飛翔橋付近から下流に向かって進み、天神橋でUターンして飛翔橋まで
大阪天満宮の天神祭の船渡御を見るところは「源八橋」「桜宮橋」「川崎橋」が一番人気です。その他に「大阪アメニティパーク」の円形広場も人気です。
ホテルや船で食事をいただきながら見物するのもいいですよ。
歴史のある天神祭は、陸渡御や船渡御など見どころもたくさんあります。そして美しい花火も夜空に打ち上げられ、活気のある大阪がますます盛り上がります。
年に一度の天神祭を、お友達やご家族でお越しになり、どうぞお楽しみください。
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